こんにちは!苔テラリウムの入口:管理人のみさきです。
木に生える苔の種類について知っていますか?
一見すると単なる緑の絨毯のように見える苔たちですが、実は驚くほど多様で魅力的な世界が広がっています。
そこで本記事では、木に生える代表的な苔の種類とその特徴を紹介します。
木に生える苔の種類
サヤゴケ
木に生える主な苔として、まずサヤゴケが挙げられます。
サヤゴケは低地の樹幹や岩上に生育する小型の苔で、湿ると葉が展開するという特徴があります。
葉は狭い被針形で全縁。さくの柄を包む雌苞葉が鞘状に長いことから「鞘苔」と名付けられました。
そして、雌雄同株でよくさくをつけるのも特徴的です。
広く分布している種類の一つで、環境の変化に敏感なので大気汚染の指標としても注目されています。
チャボヒラゴケ
次に、チャボヒラゴケについて紹介しましょう。
この苔は谷間の樹幹に着生し、コナラなどの幹によく見られます。
湿度の高い環境を好むので、日陰の樹幹に多く生育するようですね。
葉が扁平に付くことからヒラゴケと呼ばれますが、この種は枝の先にやや厚みがあるのが特徴だとか。
さくは葉(苞葉)に埋まるようにして見え隠れしていて、その繊細な葉の構造は光を効率よく捉えるのに適しています。
タチヒダゴケ
タチヒダゴケは、樹幹に丸い小さな塊をつくる苔です。
乾くと葉は強く巻縮しますが、湿ると葉が展開します。
葉縁は全縁でさくの帽は鐘状でひだがあり、無毛になっています。
その名前の由来は、さくの帽にあるひだ(襞)にちなんでいるとのこと。
タチヒダゴケは乾燥に強く、木の比較的乾いた部分にも生育できます。
カタシロゴケ
カタシロゴケは杉の樹幹を好み、マット状の群落を作る苔です。
葉は濃い緑色で、葉先に白い無性芽をつけるところが特徴的かもしれません。
名前の由来通り、片側が白っぽく見えるのもチャームポイントですね。
ツクシハリガネゴケ
ツクシハリガネゴケは、明るく開けた場所の岩上や樹上に自生する苔です。
その葉には糸状の無性芽がよく見られ、カサゴケを小さくしたような見た目が印象的ですね。
名前の由来は、細長い葉が針金のように見えることから来ているとのこと。
比較的乾燥した環境にも適応できる強靭さを持ち、厳しい条件下でも生育可能です。
今回紹介した苔たちは、それぞれが独自の特徴を持ち、木という特殊な環境に巧みに適応して生きています。
種類によって好む環境や形態が異なるので、樹木の種類や周囲の環境によっても変化するようです。
木に生える苔を観察することで、私たちは自然界の繊細なバランスをより深く理解できるのではないでしょうか。