こんにちは!苔テラリウムの入口:管理人のみさきです。
苔の光合成について詳しく知りたいと思いませんか?
今日は、苔の光合成に関する特徴について分かりやすくお話しします。
苔がわたし達にもたらす恩恵についても合わせて見ていきましょう!
苔の光合成に関する3つの特徴
乾燥に強い
苔は、驚くほど乾燥に強い植物。
水分が不足すると光合成を一時的にストップさせて、大切な水分を節約するようになります。
そして、水分が補充されるとすぐに光合成を再開して、成長し続けることができます。
これが、苔が乾燥に強い理由のひとつですね。
適応力が高い
苔は、様々な環境に適応する力が非常に高いと言われています。
というのも、苔は葉緑体がたくさん詰まっていることで、光合成に必要な光を効率よく使うことができます。
(葉緑体は光合成を行う場所で、光をエネルギーに変える役割を果たしている)
苔がたくさんの葉緑体を持っているおかげで、光合成に必要な光を効率よく使うことができて、他の植物が生えにくい場所でもしっかり光合成ができる、というわけです。
また、湿度の高い環境下では葉から水分を吸収して光合成をおこないますが、湿度が下がって乾燥するとその環境に対応する能力もあります。
苔自らも乾燥して生命活動を停止し、休眠状態に。
乾燥時は休眠しますが、再び水分を得られる状態になると光合成を再開します。
暗い場所でも光合成ができる
苔は比較的暗い場所でも光合成ができます。
これは、光合成に関わる色素であるクロロフィルが、他の植物と比べてたくさんの光を吸収できるから。
なので日陰や森林の下層部など、光が十分に届かない環境でも光合成を続けることができます。
また、赤外線の吸収能力も高いので、暗い場所に存在している赤外線を利用して光合成を行うことも可能。
他の植物が生育しにくい環境でも、苔は光合成を行って成長し続けることができます。
苔の光合成がもたらす恩恵
苔の光合成は、わたしたちの生活にたくさんの恩恵をもたらしてくれています。
環境保全の役割
苔は水分をたくさん吸収できるので、雨水を上手に使って、土に水分を閉じ込める役割を果たしています。
これで植物が生きやすい環境を作ることができます。
また、土壌をしっかり固めることで、土砂崩れや地滑りを防いでくれることも。
地球温暖化の抑制
苔の光合成は、地球温暖化の原因になる二酸化炭素を減らす役割も果たしています。
たとえば、都市緑化の一環として、苔を利用した緑の壁や屋上庭園が注目を集めていますね。
都市部の二酸化炭素排出量を減らす効果が期待されていて、都市のヒートアイランド現象を緩和する効果も。
自然の美しさを守っている
苔は森や山、川辺など色んな場所で生えていて、自然の美しさを守ってくれる役割も果たしています。
緑の苔が生えた岩や木の幹は、自然の風景を美しく見せてくれていますよね。
最近では坪庭や苔玉、苔鉢など苔を活かした庭づくりも人気です。
苔の光合成は欠かせない存在
苔はいろんな環境で光合成をして、成長し続けることができる植物。
見た目は地味ですが、実はとても優れた特徴を持っている!ということですね。
これからも苔を大切にしながら、自然やそこに住む生き物たちを守っていきましょう!