こんにちは!苔テラリウムの入口:管理人のみさきです。
大切に育てていたスギゴケが、ある日ふと見ると茶色く変色していた…そんな経験はありませんか?
美しい緑の絨毯を思い描いていた分、ショックも大きいですよね。
しかし、スギゴケは非常に生命力の強い植物です。茶色くなっても、すぐに諦めてしまうのは早いかもしれません。
この記事では、スギゴケが茶色くなる主な原因と具体的な復活の手順について分かりやすく紹介します。
スギゴケが茶色くなるのはなぜ?考えられる主な原因
スギゴケが茶色く変色するのは、私たちに何らかのサインを送っている証拠です。
原因は一つとは限りませんが、主に「水」「光」「風通し」の3つのバランスが崩れていることが考えられます。
最も多いのは水切れですが、水のやりすぎによる根腐れや蒸れも大きな原因です。
また、スギゴケは日光を好む性質がありますが、特に夏の強すぎる直射日光は葉焼けを起こしてしまいます。
逆に日照不足で元気がなくなることも・・・。

茶色いスギゴケを復活させる具体的な手順
原因の見当がついたら、いよいよ復活作業に入ります。
スギゴケの生命力を信じて、一つひとつ丁寧にお手入れをしていきましょう。
ステップ1:まずは状態の確認と下準備
作業を始める前に、スギゴケの状態をよく観察します。
完全に枯れてカサカサになっている部分や、変色した葉、ゴミ、雑草などをピンセットで優しく取り除いてください。
この下準備を行うことで、健康な部分に栄養や水分が行き渡りやすくなります。
ステップ2:基本に返る「正しい水やり」
次に、霧吹きやジョウロで、苔全体と下の土までしっかりと湿るように、たっぷりと水を与えます。
ただし、受け皿に水が溜まったままになるのは根腐れの原因になるので、溜まった水は必ず捨ててください。
一度しっかり潤わせたら、その後は土の表面が乾いてきたタイミングで水やりをするのが基本です。
ステップ3:スギゴケが喜ぶ「置き場所」の見直し
スギゴケにとって最適な環境は、木漏れ日のような柔らかい光が当たる「半日陰」です。
もし直射日光が当たる場所に置いていた場合は、建物の東側や落葉樹の下など、午前中だけ日が当たるような場所に移動させましょう。
室内であれば、レースのカーテン越しの窓辺が理想的です。
ステップ4:重要な「風通し」の確保
見落としがちですが、風通しは非常に重要です。空気がよどんでいると、苔が蒸れてしまい病気や腐敗の原因になります。
特に室内で育てる場合は、空気がこもらないように時々換気したり、サーキュレーターで弱い風を送ってあげたりするのも効果的です。
復活を妨げる!やってはいけないNG行動
良かれと思った行動が、実はスギゴケの復活を遠ざけてしまうことがあります。
特に、弱っている時に肥料を与えるのは絶対にやめましょう。
栄養過多でかえってダメージを与えてしまいます。
また、「水切れが原因だったから」と常に土をビショビショに濡らしておくのも、根を腐らせる原因になるためNGです。
復活には数週間から数ヶ月かかることもあります。焦らず、じっくりと見守ってあげてください。
美しい緑をずっと楽しむために。復活後の管理のコツ
無事に緑色を取り戻した後も、日々の管理が大切です。
季節の変化に合わせて水やりの頻度を調整しましょう。
特に夏場は乾燥しやすいので回数をやや多めに、冬場は成長が緩やかになるため控えめにします。
また、定期的に雑草を抜いたり、落ち葉を取り除いたりといったメンテナンスを続けることで、病害虫の予防になり、美しい状態を長くキープできます。
スギゴケが茶色く変色してしまうのは、私たちへの大切なSOSサインです。
そのサインに気づき、水・光・風通しといった環境を丁寧に見直してあげることで、スギゴケはきっと力強い生命力で応えてくれます。
この記事で紹介した手順を参考に、諦めずにチャレンジしてみてください!